道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

耐熱の器

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いま開催中の企画展「あたたまる ―スープとココアのうつわ―」で並べている山下秀樹さんの直火パン。
この器、企画展の開催に合わせて新たに制作してもらいましたが、もともとは定番作品として扱っていたもので、僕自身、以前から家で愛用。鍋焼きうどんや湯豆腐などに使っていました。

メタボリックシンドロームが気になる年頃なので、最近は外食の回数を減らして、なるべく栄養バランスのよい食事をきちんと作るように心がけているのですが、仕事を終えてから作るとなると、なかなか気合が入らないもの。そんな中、この冬は、直火パンで具だくさんのスープを作ることで乗り切りました。
具材を切って直火パンに放り込み、その日の気分で味付けだけ変えれば、毎日飽きずに食べられるものですからね。
具材準備に5分、煮込みに25分。耐火土の効果なのか、具材もふっくら、正味30分でかなり美味しいスープが出来上がります。

ちなみにこの直火パンには、ちょっとした裏話が。
山下さんのオリジナルバージョンはもともと、今扱っているものより1cmほど浅めでした。でもおっちょこちょいな僕は、浅めの土鍋を使うとよく吹きこぼしてしまうので、少しだけ深めに改造してもらったのです。こうしてちょっとだけアレンジを加えることによって、煮込んでいる間も心置きなく本を読んだりテレビを観たりできるわけで、僕のような粗忽者にとっても安心して使える器になりました。

そんな山下さんの耐熱の器。この直火パン(直径16cm)の他に、小さめのココット(直径12cm)も用意しています。
企画展が終わっても、定番のお品として扱っていく予定です。



神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp
あたたまる ―スープとココアのうつわ― 2/25-3/12 http://www.room-j.jp/gallery/2017/02/225.php