道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

つめあと

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先週発生した九州豪雨災害では、福岡県と大分県の境のあたりが、大きな被害を被っています。

あの周辺は民藝的な窯業の集積地で、小石原(福岡県東峰村)と小鹿田皿山(大分県日田市)があります。
どちらも、今年4月中旬に出張で訪れた地域。小鹿田は視察だけでしたが、小石原は以前からお付き合いのある窯元が二軒あり、秋の展示の打ち合わせと器の発注をしてきました。

標高が高い地域なので、九州と言っても桜の開花は遅く、4月の中旬は、桜とともに菜の花をはじめとした春の花々が一斉に咲き乱れる時期。
確かに交通の便はよくない地域なのだけれど、その分美しい山や川がそのまま残っていて、本当に桃源郷のような美しさでした。


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災害発生後、お付き合いがある鶴見窯さんのFBページでは、被害状況を記録した画像が数枚UPされ、あまりの被害の大きさ、そして景色の変り様に言葉を失ってしまいました。
6年前の東北の地震の時もそうでしたが、ついさっきまで生活が営まれていた場所が自然の大きな力によって無に帰すことの恐ろしさ。この世には人智を超えたものがあるのだということを改めて思い知らされました。

自然に比べれば、人の力はちいさなものだけれど、それでも被災地の方々には頑張って再び元の日常を取り戻していってほしいと思います。
そして、僕の力もちいさなものだけれど、何らかの手助けをしてゆきたいと考えています。何ができるだろう。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp