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道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

鳥と羊毛

今年はトリ年ということで、2月3日から、陶、彫金、木工、張子などいろいろな素材を使って鳥を象った作品を集めた「トリノイチ」という展示を開催しています。 店ではおなじみになっている作り手さんが多い中で、久々に出品してくれたのが、torikomono・岩田…

花とこけし

こけしと言えば、コレクターズアイテムといおうか、マニアックな代物といおうか、工藝の中でもちょっと特殊なポジションのもの。 奥深い世界なので、これまでは手を出すまいと思ってきたのですが、2017年しょっぱなの企画展において、とうとう手を出してしま…

一点一点

一般の方々にとって、うつわというカテゴリーの中で、一番ポピュラーなジャンルはやきものだと思われます。 でも、それ以外の素材のもの ―木製の漆器やガラス器やさらに金工も含みつつ構成されているのが、うつわの世界。それぞれの素材で加工方法も特性も違…

福良雀

前田ビバリーさんの張子については、前回のブログで書きましたが、今日は、その記事の画像の中にあった張子、「福良雀(ふくらすずめ)」のお話をちょっとだけ補足的に。日本人が古来愛してきた吉祥の意匠はいろいろありますが、この福良雀もそのひとつ。『…

めでたい張子

「器屋」だと名乗りながらも、器とは関係のない郷土玩具や民藝玩具などに心奪われてしまっている今日この頃。 出張や旅行で地方に行くと、土地によってそれぞれ特色ある玩具があって、そういうものを見るのも旅の醍醐味だなあと思っています。 郷土玩具の中…

村上修一さんの漆の器

12/2からはじまった村上修一さんの漆器展「ヒビノウツワ」。 『ヒビノウツワ=日々の器』というタイトルの通り、衒いがなく、かしこまらない漆の器たちが届いています。気付けばかれこれ8年くらい、村上さんの作品に触れてきたことになりますが、その間、塗…

福島の刺子織

以前、やきものの生産形態の話について、『窯元の器』という記事で書いたことがありました。 やきものの生産形態については大まかに分けて、①工場生産品、②窯元(工房・職人)の品、③個人作家の品、の三種類があるという話をしましたが、この分類の仕方は、…

蓼の花の湯呑み

日本全国には、窯元が集中する伝統的な窯業地がたくさんあります。 いまは物流も情報も発達しているので、窯業地でなくても作陶ができるけれど、前近代においては、窯業地という『産地』ができることには必然性がありました。良い土が取れて、窯を築ける地形…

黄磁の皿

店でお付き合いのある作り手というと、どうしても僕と年齢の近い方が多くなってしまうのですが、それと同時に、より若い世代の作り手の方々とのお付き合いもとても大事だと思っています。 ここ2年ほどお付き合いさせてもらっている笠間在住の阿部慎太朗さん…

愛らしいスリップウェア

ここの数年の陶芸界の動きの中で、ヨーロッパ古陶磁の加飾技法を使った「スリップウェア」というジャンルの器が見直される方向にあります。 スリップという技法は、①表面に化粧土という泥漿を掛けてから引っ掻いて紋様を描き出したり、②スポイトに詰めた化粧…

会津絵の椀

日本全国津々浦々では古来さまざな工藝が育まれてきましたが、作られる工藝品には、その地域の『土地柄』というものが影響するものです。上の画像は、漆作家・村上修一さんが修復した会津の古い吸物椀。松竹梅や破魔矢や桧垣など吉祥紋様の漆絵がびっしりと…

アールヌーボーのつぼみ

現在開催中の企画展『ワインとおつまみ』。窓辺には、鈴木努さんの手になるロマンティックなミニワイングラスが並んでいます。花のつぼみのような形の酒盃が欲しくて、鈴木さんには、昨夏の展示の折に長いステム(脚)を持つグラスを作ってもらいました。そ…

鉛筆で描く

画家のタチアキヒロさんは、かれこれ四半世紀にわたってお付き合いが続く友人。その間、変遷する画風についても、ずっと見続けてきたつもりでおります。陰に日向に。 出会った頃はダークな雰囲気のモノトーンの作品を描いていましたが、ここ数年は水彩絵具を…

伊勢丹新宿店での展示

伊勢丹新宿店5階のキッチンダイニング・デコールにて現在開催中の「iichi CRAFTS MARKET -Life with Animal-」で、店主・はるやまによるダイニングテーブルを使った小さなキュレーション展示をしています。8月17日(月)までの会期で「秋の森のどうぶつたち…