道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

歳時記

早春物語

神楽坂上の閑かな住宅街、矢来町。 うちの店が入居しているマンションの大家さんは高校の同級生のご実家。そのお宅の庭には梅の木があり、マンションのエントランス側に枝を伸ばしています。早いもので、ここに店を移してから六度目の春。 ありがたいことに…

酉の張子

使い勝手の良さから、最近はお店の情報発信をインスタグラムに頼ってしまい、オンラインショップやブログなどの更新が滞りがち。 もっとバランスよく、必要としてくださる方に向けて、伝えるべき情報を提供しないといけないなあ、と少々反省気味な店主です。…

夏が来る

東海地方まで夏がやってきているというのに、東京の梅雨明けはまだ足踏み状態。 今日も朝から雨がしとしと降っているし、明日も午前中は雨の予報です。そんな状況でも、店の斜向かいの辻にある百日紅は、今年も少しずつ鮮やかなピンク色の花をつけ始めました…

七月七日

荒海や 佐渡によこたふ 天の河実際に見た景色を描写したものかどうか定かではないらしいのですが、こちらは芭蕉の有名な句。 立秋を過ぎた旧暦の七夕の頃に詠まれたもので、本当は『秋の句』ということになるのですが、真夏である新暦の七夕(=今日)にも諳…

あこがれ

もう30年も前のことになるけれど、通っていた高校は都立校。 当時は学区制というのがあり、居住する学区内にある高校しか受験することができませんでした。僕が住んでいる世田谷区は、新宿区、渋谷区、目黒区とともに第2学区というブロックに入れられており…

十三夜

明日10月25日は、十三夜。 お月見と言えば十五夜が有名だけれど、いにしえの日本人は十五夜(芋名月)と十三夜(栗名月)をセットとして考えていて、両方の月を見ることでお月見が完結したのだとか。 十五夜は中国の風習が伝播したようですが、十三夜につい…