十三夜
明日10月25日は、十三夜。
お月見と言えば十五夜が有名だけれど、いにしえの日本人は十五夜(芋名月)と十三夜(栗名月)をセットとして考えていて、両方の月を見ることでお月見が完結したのだとか。
十五夜は中国の風習が伝播したようですが、十三夜については日本独特の風習として広がったもようです。西行法師は『雲きえし 秋の半ばの 空よりも 月は今宵ぞ 名におへりける』という歌を残していて、『十五夜よりむしろ十三夜の月の方がいいよね』と言っている程。パーフェクトな満月も美しいけれど、まんまるに少しだけ足りない不完全な月の姿というのは、日本人の美意識に強く訴えかけるものがあったのかもしれませんね。奥深し、日本文化。
明日の晩は、ひやおろしのお酒を開けて、十三夜の月を愛でてみようかな。
ちなみに上の画像は、店内展示室で現在開催中の『今宵の月 今宵の酒器』なる展覧会に並んでいるぐいのみたち。どれも力作揃いです。
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