道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

はじらい

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昨年末のこと。メガネの度が合わなくなってきたので、重い腰を上げてメガネを作りに行ってきました。

かつて『メガネは~顔の一部です~♪』というメガネ屋のCMソングがあったけれど、毎日身につける(顔につける)ものですからね、似合ったもの&飽きの来ないものを選ばければいけない。それでいて、ちょっとしゃれた感じのものがいいよなあとも思ってしまいます。
スノッブな器屋店主を気取ってみるのもいいんじゃないかとか思い、丸縁のもの(大江健三郎風or坂本龍一風)をいくつか試着してみたけれど、なんだか面映くなってきてしまって、断念。最近はサードウェーブ系の男の人(意識高め)の丸メガネ率が高いので、この期に及んで丸縁派に転向するのはなんだか流行りに乗っちゃってる感じがするかなあ、と。
結局、ちょっとだけ控えめな印象のツートーンのフレーム(黒&クリア)を選びました。このくらいだったらレトロな文学青年風でいいかなあ、とか思って。あまり露骨には流行りに乗りたくないが、若干スノッブな雰囲気のおしゃれ感も欲しい、その妥協点がコレだったわけです。
ところが、この間深夜にTVをぼうっと見ていたら、水道橋博士がまったく同じメガネを着用しているのを発見。もしかしたら博士も同じ心持ちでこのメガネを選んだんじゃないか!?などと勝手に想像して、一気に親近感がわいてきてしまいました。はかせアミーゴ。
メガネひとつ選ぶにしても、若い頃と違って、なんだかあれこれ考えちゃいますね。アラフィフにはアラフィフなりのはじらいっていうやつもあるので。
いささか自意識過剰気味ではあるけれど。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp