道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

松山から

f:id:kurasustore:20170106172240j:plain


あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて。
新年二日目の今日、出勤してポストを開けてみると、ちょっと厚めの封筒が届いていました。愛媛でひとり地域調査隊として活動する今村さんからで、中には松山のタウン誌「松山百点」が。昨年末、姫だるまに関する記事でうちの店を紹介したいというお話があって快諾したのですが、その掲載冊子が早くも送られてきたのです。
松山で張子の姫だるまを制作する両村信恵さんの作品を今村さんに紹介してもらったのは、たしか一昨年のこと。赤い衣に包まれた姫だるまは、郷土色が強くて若干こわいかなーという先入観を持っていたのですが、両村さんの作る作品はとても現代的かつ開放的な雰囲気。縁起物としてのきらびやかさを持ちつつ、表情の愛らしさはとても現代感覚にマッチしたものでした。
そんな経緯から、定番商品として姫だるまの取り扱いをはじめたわけですが、しばらくすると、赤一色だけではさびしいなあと思うようになりました。もともと縁起物なので、白い姫だるまを作って紅白で並べたら楽しいだろうというアイデアが浮かび、今村さんを通じて両村さんに提案してみました。その結果、白いバージョンが出来上がってきて、うちの店では紅白二色で販売することとなりました。
今回の「松山百点」では、両村さんの姫だるまとそれに惹かれた今村さんのことが記事になっています。その関連記事として、「神楽坂 暮らす。」の紅白だるまについてもちょっとだけ触れていただきました。

昨年末のブログ の中で、2017年は工藝の地域性(ローカリティー)の分野にもうちょっと深く関わってゆきたいということを書きましたが、こうやって地元に密着した媒体に取り上げてもらえるのはうれしいことですね。今村さんの確かな目と発信力のおかげで、愛媛の工藝とのつながりができて、とてもありがたく思います。
公的なものが絡んでくるような大きなプロジェクトは個人的に苦手だけれど、愛媛に限らず、こういう小さなことを通じてローカリティーについて見識を深めてゆきたいと心を新たにしています。

とか言いつつ、紅白の姫だるまはただいまお品切れ中。ワタクシの手落ちです。ごめんなさい。
なるべく早めに再度ご紹介できるように手配していますので、もう少々お待ちください。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp
姫だるま 紹介ページ http://www.room-j.jp/shop/products/detail.php?product_id=1425