道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

小石原から

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明後日9/15から始まるのが、企画展「いま伝えたい九州の手仕事」。

この展示に関する相談と常設用の発注を兼ね、福岡県の小石原(東峰村)を訪ねたのは、4月のこと。
そのあと、7月に大豪雨による土砂災害があり、大分との県境にある小石原を含む一帯は酷い被害を被りました。一部壊滅的な状況の地域もあったことは、TVなどでご存知の方も多いかと思います。

僕が春に発注をしてきた小石原の窯元は、鬼丸豊喜窯さんと鶴見窯元さん。
鬼丸さんのところはほぼ被害がなかったとのことで、先週無事に飛びかんなのうつわたちが届き、明後日からの展示で紹介する予定です。
また、鶴見さんのところは工房は無事だったものの、落雷によって別棟にあった窯を建屋ごと焼失してしまったそうです。今月末に新しい窯を設置する予定ですが、焼成のテストを繰り返さなければいけないので、新たな器が焼き上がるのはもう少し先のことになりそう。
そのような事情で、今回の展示には参加していただくことができなくなってしまいました。でも、仕切り直しで、来年の早い時期の展示に参加していただくことにしています。楽しみにしていた方も多いかとは思いますが、鶴見さんの器につきましては、来年までもう少々お待ちいただければ、と思います。

とにもかくにも、どちらの窯元も、ご家族を含め、命に別状がなかったことは不幸中の幸い。無事であったことに安堵していているところです。

鶴見さんの器の不在は非常に残念ですが、鬼丸さんの器たちは元気に神楽坂にやってきています。
ぜひこの機会に、小石原の手わざをご覧ください。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp
いまつたえたい九州の手仕事 9/15-29 http://www.room-j.jp/gallery/2017/09/915.php