道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

生意気なお願い

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来月にせまった店名の変更に向けて、無為に日々を過ごしてしまっていることに焦りを感じる今日この頃。
ゆるりゆるり、必要な作業が進んでいるような進んでいないような。それでもご案内状やハンコなどを制作したり、WEBのロゴをデザインしたり、ここ数日間でようやく、「ああ、名前が変わるんだなあ」という実感が持てるようになってきました。
印刷し終えたご案内状についても、今週半ばまでに発送を終えようともくろんでいるわけですが、それに伴い、関係者とお客様にはすごーくわがままなことをお願いしておかなければ、と思っております。

前のブログ でも書いた通り、今回の店名変更の趣旨は、「あれこれ取っ散らかってしまった『お店のイメージ』を、店主の想いにあわせて小ぢんまりとリサイズする」いうことに尽きます。
こういうふうに気持ちが動き、それを実行に移すのは、僕にとっては、川の水が流れに沿って行き着く場所に自然に流れてゆくように、ごく当たり前のこと。人間が、起きている間だけではなく寝ている間も無意識に呼吸をし続けていることと同様、これは自然な思考の帰結であって、特。

ていうか。
もう婉曲な表現はやめて、はっきり口にしてしまいましょう。僕のわがままなお願いを。
ええとですね、大変言いにくいのですが、今回の改名にあたり、お花やお酒などを含めた「お祝いのお品」を頂戴することは避けたいと思っています。人の厚意を無碍にするべきではない!という意見もあるでしょうが、ここはわがままを貫かせてください。
無礼な言い回しで大変恐縮ですが、お贈物につきましてはご遠慮くださいますよう、重ねてお願い申し上げます。

今回の店名変更については、みなさんの心の中で静かに応援していただくことだけが、最大かつささやかな店主の願いです。
「名前は変わったけど、相変わらずいい品物を置いてるね。これからも変わらずに来るからねー」と思っていただけること、その、目に見えない気持ちこそが、店をやっていく上で僕の大きな力になるのだということを付け加えておきたいと思います。
極論になってしまうけれど、僕は死んだら散骨してほしいと思っている人間でして、これからの人生、できるだけシンプルな関係性の中で生きたいんですよね。いつも来てくれるお客様、遠くにいても応援してくれる関係者、作り手、そして友人や家族―、大切な人たちとそれぞれに通じ合う言葉で語らい、長く心を通わせ続けてゆけるなら、それで万事OK。お店に関しても、そういう過不足のない、衒いのない存在にしてゆきたいと思います。

生意気な物言いですみません。
偏屈なおじさんでごめんなさい。

では、どうぞよしなに。


神楽坂 暮らす。(コハルアン) オフィシャルページ http://www.room-j.jp