道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

紅白の姫だるま

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愛媛県道後温泉の姫だるまは、赤い衣の中に愛らしい女の子の顔がちんまりと納まっている伝統の郷土玩具です。
昨秋開催した企画展「愛媛のてしごと」で展示販売したところ、予想以上の反響があって、ちょっとびっくり。「姫だるまはありますか?」というお客さまが多くて、神楽坂にひそかな姫だるまフィーバーが起こった感じでした(大げさか)。展示期間中はいろいろなサイズを販売したのですが、かわいらしいてのひらサイズ(6号)のだるまさんのみ、定番商品として販売を継続してゆくことに。
その際に、僕の頭の中にひとつのアイデアが浮かんできました。
この姫だるまを紹介してくれたのは、愛媛県内で「ひとり地域調査隊」として活躍する今村香織さん。その今村さんに頼んで、作り手の両村サカエさんと信恵さんに、新たに白い衣をまとった姫だるまを作ってもらうことにしたのです。赤と白が並んだら、紅白でおめでたい感じがして素敵だなあ、と思って。

その新作たちは今年1月の企画展「旅ノ記」でお披露目し、郷土玩具を見慣れたお客様にも、「おっ」という感じで喜んでいただいたもよう。
また、既に赤いだるまをお持ちの方々には、お揃いにしたいということで、新作をお求めいただくことができました。華やかな中に独特の上品さがあって、やはり白を作ってもらってよかったなあと思いました。
白い姫だるまについては、「旅ノ記」の終了後も、赤とともに新たな定番商品として店頭で販売を続けています。
細かな筆使いで描かれた表情には、人の心を和ませる不思議な力が宿っているように思えます。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp
姫だるま 紹介ページ http://www.room-j.jp/shop/products/detail.php?product_id=1425