道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

2018-01-01から1年間の記事一覧

さよならの向こう側

「神楽坂 暮らす。」から「コハルアン」にお店の名前を替えて、一週間あまり。 SNS関連の諸々についても、現在模様替えを試みています。ツイッター、インスタグラムに関してはアカウント名の変更が可能だったので、これまでのものを引き継ぎ、そのまま新しい…

遠い昭和

僕の頭と心のベースの部分を形作っているのは、まぎれもなく、70年代と80年代の文化。 その時代はまさにテレビの全盛期だったから、僕は生粋のテレビっ子だと言えるかもしれませんね。 今思えば、面白い番組が目白押しだった時代でした。ドラマ、コント番組…

生意気なお願い

来月にせまった店名の変更に向けて、無為に日々を過ごしてしまっていることに焦りを感じる今日この頃。 ゆるりゆるり、必要な作業が進んでいるような進んでいないような。それでもご案内状やハンコなどを制作したり、WEBのロゴをデザインしたり、ここ数日間…

益子の色

やきものというのは、その産地ごとに土や釉薬に特徴があるもの。 いまは物流が進歩し、どこにいても土や釉薬を入手できる便利な時代になったので、「産地の特徴=作り手の特徴」というかつてのシンプルな構図は見出しにくくなっているけれど、それでもやはり…

平成細雪

世に小説を映像化した作品はいろいろあるけれど、原作を読んでいないにもかかわらず、僕がいたく気に入っているのが、83年に映画化された「細雪」(原作は谷崎潤一郎)。 家業が廃れてしまった大阪船場の裕福な商家・槇岡家の没落を、四姉妹の暮らしと関西の…

力強い美

昨年夏の九州北部豪雨で、福岡の山間部にある陶郷・小石原が大水害に襲われたことについては、このブログで前に書きました。 お付き合いのある鶴見窯では、このときに起こった落雷で大事な窯が損壊してしまったのですが、その後急ピッチで復旧が進み、このた…

新しい店の名は

「暮らす。」― それは、十年程前、当時の僕が抱いていたフレッシュな野望を体現した店名です。ただ、この店の名前については、ここ数年、いろいろな思考がぐるぐると頭の中を回っていた、というのが偽らざるところ。大きく風呂敷を広げ過ぎたネーミングであ…

和と洋

僕は、染付の器が大好き。 そんな僕の独断と偏見に満ちたセレクトによって、店内は全日本染付祭りのようになっているわけですが、同じ青い色の絵付けであっても、作り手によって筆使いや発色のさせ方が千差万別なので、それぞれに妙味があって、これもまた一…

サブカルおじさん

あけましておめでとうございます。 あっという間に正月七日。今朝は、無病息災を願って七草粥を作ってみました。 新年早々で、本来は今年の抱負を語るのがスジかもしれませんが、今日はちょっとした与太話をしてみたいと思います。このところ、世の中は器ブ…