道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

白い土瓶と湯呑

器というのは日々使うもの。 器を選ぶ際に、シンプルであることを基準にする人は多いけれど、僕は、無駄をそぎ落とし過ぎることには疑問を持っています。禅僧のごとくミニマムに生きるのはある種の理想かもしれないけれど、人間なんて、そう一筋縄でいくもの…

窯元の器

長崎県波佐見町の利左衛門窯から、美しい青釉を掛けたしのぎの器たちが届きました。 ここのところ、個人作家の器を扱う割合が多かったので、窯元で作られたものがやって来るのは久々かも。そこで、今日は、窯元で作られる器についての所感をちょこっとだけ書…

てわざ

前回の記事では、長崎の作り手・小島鉄平さんの手になる愛らしいスリップウェアを紹介しました。あの記事を書いたあと、長崎を訪れた2年前の画像を見返していたら、小島さんの工房で撮った資料画像が数枚出てきました。板状にした土に泥漿(化粧土)を掛け、…

愛らしいスリップウェア

ここの数年の陶芸界の動きの中で、ヨーロッパ古陶磁の加飾技法を使った「スリップウェア」というジャンルの器が見直される方向にあります。 スリップという技法は、①表面に化粧土という泥漿を掛けてから引っ掻いて紋様を描き出したり、②スポイトに詰めた化粧…

日々

昨年は、11月末頃から多忙の波が次から次へと絶え間なくやって来て、ブログのUPまで到底手が廻らない状態でした。 そうこうしているうちに新しい年を迎えてしまい、はや5日。僕にとっては今日が仕事始めです。 備忘録として、後から読んで「あのときはこんな…