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道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

いちご

雑記

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いわゆるところの「丁寧な暮らし」(この言葉もどうかと思うけど)を商うような仕事をしていながら、実際には、圧倒的な力で押し寄せてくる時間という川に流されてしまうことが多い僕の日常。
そんな流れに巻き込まれる中でいろいろな記憶や経緯が薄れてゆき、悪気があるわけではなくても、懇意にしていた人たちに対してついつい不義理をしてしまうことがあります。

昨日は、十年以上前に辞めた職場の元同僚・Hさんが店に来てくれました。
Hさんにはずっと不義理をしてしまっていて、会うのは五年ぶりくらい。お互いに近況報告をしたりしつつ(=五年前と変わっていないけどね)、やはり元々気の合う同僚だったので、話しているうちに一緒に働いていた頃の空気に戻ってゆきました。

そんなHさんが手土産に持ってきてくれたのは、箱の中に一粒ずつ丁寧に収まった大粒のいちごたち。
ルビーのような赤。先日入荷した冨本大輔さんの白い石皿に盛って、今朝の朝食としてありがたくいただきました。
人の記憶って視覚に頼りがち。色彩によって物事を記憶することも多いので、これからどこかで鮮やかな赤を見るたびに、昨日Hさんと語らったひとときを思い出すのかもしれません。
帰り際、今年こそ予定を合わせて呑みに行こうねーという話もしたので、今度は不義理をしないようにしなきゃ。

時間に流されないように。そして、それを言い訳にしないように。
今年は、そんな当たり前のことをしっかりと心に留めながら生きてゆきたいものだと思います。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp

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