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道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

ミーハー

雑記

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店のオフィシャルページやFBページでは告知しておりましたが、先週土曜日(2/27)、テレビ東京アド街ック天国』の『神楽坂上』の回で店舗を紹介していただきました。
翌日曜日の神楽坂通りは、まるでお祭りのような状態だったもよう。うちの店も、普段の日曜日のほぼ倍の人数のお客さまに来ていただきました。『アド街』だからかもしれませんが、TVの効果はやはりすごいものですね。
見てくださったみなさま、そしてその後ご来店いただいたみなさまに、まずはお礼を申し上げたいと思います。
どうもありがとうございました。

放送後は、老若男女たくさんの方々にご来店いただいておりますが、TVを見て来てくださった方みなさん全員が器好きだというわけではありません。そんな状況の中、器好きではない人にも気に入ってもらえる器こそが本当にいい器なのだということを、今更ながら痛感しているところです。
『TVに出ていた店』ということで、やや冷やかし気味で入ってきたお客さまが、『おや?』という感じで器に興味を持ってくれる。そして図らずもお気に入りの器を手にして、にこやかな表情で帰ってゆく。ここ数日、そういう様子を何度も目にして、こちらもうれしい気分になりました。

現代は、ややもすれば『モノ本体』よりも『モノの付加価値』の方が重視されがちな時代。かつてクウネルが先鞭をつけた『ストーリーのあるモノと暮らしを考える』というイシューは、いまや時代の要請として手仕事業界を特徴づける大事な付加価値になっています。
僕も、そういう付加価値(=ストーリー性)については大事にしているつもりです。でも、そればかりに気を取られてしまうと、お店は、特定の方だけに向けた『会員制クラブ』みたいに閉鎖的になってしまうような気もします。もちろん、マニアックな器好きの方(いわゆる目利きの方)に評価してもらえるのはとてもうれしいんですよ。でもそれと同じくらい、器好きではない方に評価してもらえるのもうれしいことなのです。
そんな観点から、器については、これからも平易な文脈で語ってゆきたいと思っています。それをたとえるなら、作りこんだ料理を盛ることでゴージャスに見える器ではなく、トースト一枚を乗せるだけでサマになるようなお皿を紹介するようなこと。器の世界を『高尚な趣味』という塀で囲わないように心掛けたいと思います。

今回、ふだんはお見えにならない方々と接することで、『器屋をやる』ということの初心に立ち帰ることができて、清々しい気分になりました。
玄人としての知識やセンスは絶対に必要だけれど、TV的な大衆性というものもそこそこ大事。スノッブ半分、ミーハー半分。それくらいのバランスが僕らしい(=『神楽坂 暮らす。』らしい)のかなあ、と妙に納得してしまいました。
それにしても、うちのようなちっぽけな器屋を取り上げてくれるなんて、『アド街ック天国』のスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。


神楽坂 暮らす。 オフィシャルページ http://www.room-j.jp

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