道草雑記帖

「神楽坂 暮らす。」店主の備忘録/日々のこと/器のこと

2016-01-01から1年間の記事一覧

おさるの小頭

先日の記事では、梅を見に行った湯島天神の境内で「梅まつり」なるイベントが開催されていた話について書きました。食べ物の屋台もたくさん出ていたのですが、日光さる軍団の猿回しも登場。おねえさんに連れられたタケオちゃんというお猿さんがアクロバティ…

紅白の姫だるま

愛媛県道後温泉の姫だるまは、赤い衣の中に愛らしい女の子の顔がちんまりと納まっている伝統の郷土玩具です。 昨秋開催した企画展「愛媛のてしごと」で展示販売したところ、予想以上の反響があって、ちょっとびっくり。「姫だるまはありますか?」というお客…

あこがれ

もう30年も前のことになるけれど、通っていた高校は都立校。 当時は学区制というのがあり、居住する学区内にある高校しか受験することができませんでした。僕が住んでいる世田谷区は、新宿区、渋谷区、目黒区とともに第2学区というブロックに入れられており…

こわれる

デジタル機器って、なぜか壊れる時期が重なるものですね。 思えば5年前も、パソコン、カメラ、プリンターがいっぺんに壊れて頭を抱えたものですが、現在、再びその周期が巡ってきたもよう。先月パソコンが壊れたと思ったら、今度はデジカメが瀕死の状態。デ…

風に吹かれて

昨日火曜日は店の定休日。 吹き荒ぶ寒風に煽られながら、伊勢原にある山下秀樹さんの工房を訪ねてきました。急な思い付きで。昔の養豚場を利用した山下陶房は、山岳信仰の山・大山を望む自然豊かな場所にあって、相変わらず良いたたずまいでした。 業務都合…

無国籍

細かいことを抜きにすれば、「日本国内の作り手による良き器と工藝を扱う」というのが、店の大まかな指針。 それを以って、「『和』の店」(もしくは「『和風』の店」)だと捉えられてしまうこともあるのだけれど、「日本国内で作っていること」と「『和』で…

はじらい

昨年末のこと。メガネの度が合わなくなってきたので、重い腰を上げてメガネを作りに行ってきました。かつて『メガネは~顔の一部です~♪』というメガネ屋のCMソングがあったけれど、毎日身につける(顔につける)ものですからね、似合ったもの&飽きの来ない…

白い土瓶と湯呑

器というのは日々使うもの。 器を選ぶ際に、シンプルであることを基準にする人は多いけれど、僕は、無駄をそぎ落とし過ぎることには疑問を持っています。禅僧のごとくミニマムに生きるのはある種の理想かもしれないけれど、人間なんて、そう一筋縄でいくもの…

窯元の器

長崎県波佐見町の利左衛門窯から、美しい青釉を掛けたしのぎの器たちが届きました。 ここのところ、個人作家の器を扱う割合が多かったので、窯元で作られたものがやって来るのは久々かも。そこで、今日は、窯元で作られる器についての所感をちょこっとだけ書…

てわざ

前回の記事では、長崎の作り手・小島鉄平さんの手になる愛らしいスリップウェアを紹介しました。あの記事を書いたあと、長崎を訪れた2年前の画像を見返していたら、小島さんの工房で撮った資料画像が数枚出てきました。板状にした土に泥漿(化粧土)を掛け、…

愛らしいスリップウェア

ここの数年の陶芸界の動きの中で、ヨーロッパ古陶磁の加飾技法を使った「スリップウェア」というジャンルの器が見直される方向にあります。 スリップという技法は、①表面に化粧土という泥漿を掛けてから引っ掻いて紋様を描き出したり、②スポイトに詰めた化粧…

日々

昨年は、11月末頃から多忙の波が次から次へと絶え間なくやって来て、ブログのUPまで到底手が廻らない状態でした。 そうこうしているうちに新しい年を迎えてしまい、はや5日。僕にとっては今日が仕事始めです。 備忘録として、後から読んで「あのときはこんな…